WINDOW TREATMENT
ウィンドウトリートメント「ウィンドウトリートメント」とは、窓まわりを装飾的に演出することをいいます。
また、窓まわりの演出に欠かせないカーテンやブラインドなどのアイテムの総称としても使われる言葉です。
ウインドウトリートメントは、機能性と装飾性の二面性を持ち合わせています。
機能性としては、自然光の調光(採光・遮光)・室温の調整(断熱・保温)・通風・換気・防音・遮蔽など
様々な役割が求められます。
一方で、窓まわりは部屋の中に占める面積が大きく、インテリアイメージを左右する要素でもあります。
現在は、個人のライフスタイルや趣味嗜好が多様化しているため、窓まわりの装飾性は非常に重要なものといえます。
このあと、具体的にウィンドウトリートメントの種類をご紹介します。
CURTAIN
カーテン最も一般的なウィンドウトリートメントです。カーテンレールに掛けて、左右に開閉するスタイルの総称です。
カーテンは大きく2種類に分類されます。厚地で遮光性や保温性に優れた「ドレープカーテン」と、薄手で透過性や通気性のある「レース(シアー)カーテン」に分かれます。
使用可能なファブリックの種類やスタイルのバリエーションが豊富で、さらに様々な機能も兼ね備えています。
ヒダ山の形状により、3つ山カーテン・2つ山カーテン・1つ山カーテン・フラットカーテンなどに細分化され、生地の特性やお客さまのご希望・予算等に応じた仕上がりが選べます。
切り替えカーテン
切り替えカーテンとは、ひとつのカーテンを2~3種類のファブリックで切り替えて縫製し、変化をつけたスタイルです。
無地のみで切り替える場合・無地プラス柄物で切り替える場合・柄物プラス柄物で切り替える場合があります。切り替えの縫い目の部分にトリムをつけて、縫い目を隠しつつアクセントをつけることも可能です。ファブリックの組み合わせにより、モダンやカジュアルなど様々なインテリアに使用することができます。
トリム付きカーテン
カーテンにトリムやフリンジを付けて、アクセントをつけることができます。
両開きカーテンのセンターに縦方向に付ける場合と、裾や切り替えの縫い目部分に横方向につける場合があります。ファブリックにプラスアルファすることで、オリジナリティが増し唯一無二のカーテンにすることができます。
ボーダー付きカーテン
カーテンの両サイドにボーダーを付けたスタイルです。
無地プラス無地にする場合や柄物に無地のボーダーを付ける場合があり、額縁のようにファブリックを引き立てる効果があります。切り替えの縫い目の部分にトリムを付けて、さらにアクセントをつけることも可能です。
BALANCE
バランス(上飾り)バランスとは、カーテンなどの上部に取り付ける装飾のことで、上飾り・トップトリートメントともいいます。
バランスを取り入れることで、より装飾的な窓まわりの演出ができます。また、レールを隠したり熱や光の侵入を防ぐという機能的な役割も果たします。
お好みやインテリアイメージに合わせて様々なデザインを選ぶことができます。
スワッグ&テールバランス
ストレートバランス
カットバランス
ストレートバランスの一種です。
裾の部分をデザインカットし、トリムや切り替え生地を付けることでシンプルなストレートバランスをより装飾的に演出することができます。
ROMAN SHADE
ローマンシェードメカ(昇降器具)を利用して、ファブリックを上下に開閉するスタイルです。
ローマンシェードは大きく2種類に分類されます。1枚のファブリックを開閉するシングルシェードと、2枚のファブリックを開閉するツインシェードがあります。
ローマンシェードは、ファブリックの特性や風合い・柔らかさを活かして様々なスタイルが楽しめます。多様なスタイルとファブリックの組み合わせにより、カジュアルからモダン・エレガント・和風まで様々なインテリアイメージに適した選択が可能です。
プレーンシェード
最もシンプルでベーシックなスタイルです。
閉めるとフラットな状態で、開ける時は柔らかくたたみ上がっていきます。ヒダを取らないため、閉めた時にファブリックのデザインそのものを楽しむことができます。
バルーンシェード
ボーダー付きシェード
シンプルなプレーンシェードにボーダーを付けることで、オリジナリティを出すことができます。
サイドボーダー付きは、プレーンシェードの両サイドに別生地のボーダーを付けるスタイルです。縦のラインが強調され、中央のファブリックのデザインがより活かされます。
ボトムボーダー付きは、プレーンシェードの裾に別生地のボーダーをつけるスタイルです。ファブリックの代わりにトリムやビーズ・フリンジなどを付けることもできます。たたみあがった時にもボーダーやトリムが見えるので、アクセント効果があります。
その他デザインシェード
その他ローマンシェードには、シャープシェード・オーストリアンシェード・ピーコックシェード・ムースシェードなど様々なデザインシェードがあります。
BLINDS / ROLL SCREEN
ブラインド・ロールスクリーンロールスクリーン・ブラインドは、メカ(昇降器具)を利用して、上下または左右に開閉するスタイルです。
カーテンやローマンシェードのように自由に生地を選ぶのではなく、それぞれ専用の生地やスラット(羽根)の中から機能性や嗜好に応じて選択します。
ロールスクリーン・ブラインドは、調光や遮蔽など機能的なイメージが強いですが、近年はデザインの優れたものも多く発売されており、シンプル・モダンなイメージを演出することができます。
アルミブラインド
アルミブラインドは、横長のスラット(羽根)が水平に並んでおり、上下に開閉します。
角度調節により光の入り具合や外からの視線を遮るなど、用途に合わせて調整が可能です。大きな窓から小さな窓、傾斜窓や変形の窓にも幅広く対応でき、浴室などの水周りにも取り付けることができます。直線的でモダンな印象が演出できカラーバリエーションが豊富なので、様々なインテリアに対応します。
バーチカルブラインド
バーチカルブラインドは、縦長のルーバー(羽根)が垂直に並んでおり、左右に開閉します。
角度調節により、調光や遮光・外からの視線を遮ることができます。左右に開閉し縦のラインを強調することができるので、掃出窓に使用するのがお勧めです。ルーバーが作る連続した垂直のラインにより、モダンでスタイリッシュなイメージを演出することができます。
ウッドブラインド
ウッドブラインドは、木製のスラット(羽根)を使用したもので、アルミブラインドと同様に上下に開閉したり角度調節ができます。
木製のスラットは静電気が発生しにくいため、ほこりなどが付着しにくくお手入れが容易というメリットもあります。
また、室内の床や窓枠・家具などにも馴染みやすく天然素材のもつ質感・重厚感が特徴です。スラットのカラーバリエーションも豊富で、モダンやナチュラル・北欧・カジュアル・シャビーシック・和風など様々なインテリアイメージを演出することができます。
ロールスクリーン
調光スクリーン
プリーツスクリーン
プリーツスクリーンは、ファブリックにプリーツ加工を施し、たたみ上げるように開閉するスタイルです。
スクリーンの位置を上下に開閉することで調光することができます。
規則正しいプリーツの水平ラインが美しくモダンな印象が演出できる一方で、障子の雰囲気のある和紙調のものを和室に使用することも多いです。
ハニカムスクリーン
ハニカムスクリーンは、プリーツスクリーンの一種です。二重にしたスクリーンをハニカム(蜂の巣)状の断面にしたスタイルです。
光の透過がより柔らかく、2枚のスクリーンの間にできるハニカム状の空気層が断熱材の役割を果たし保温性に優れています。モダンでスタイリッシュな印象が演出でき、省エネ効果が実現できる高機能なスタイルです。